ケーススタディ

「POP UP ストア」の店舗分析

POP UP(ポップアップ)ストアは期間限定で出店するため、PR(販促)がメインのマーケティング手法ですが、その希少性からブランドの認知拡大が期待できるビジネスモデルです。

最近ではPOP UPストアでも、常設店舗のように店舗計測したいという声が多く聞かれるようになりました。
特にファッション・アパレル、美容(コスメ・化粧品)などの小売業やブランドで、入店客数を計測し、戦略を立てるケースが増えています。

今回は、短期・中期的なPOP UPの店舗計測に有効な指標をご紹介します。

POP UPで店舗計測するメリットとは?

  1. ①店舗前の通行量を計測し、スペースの“立地ポテンシャル”を把握する
  2. ②スペース自体の視認数を計測し、POP UPストアの露出効果(宣伝効果)をKPIの一つとして活用する
  3. ③入店客数や購買率を把握し、人員配置や商品在庫などのコントロールに活用する
  4. ④来店客の属性を取得し、マーケティング・新商品販売のヒントを得る
  1. ①店舗前通行量を計測し、スペースの“立地ポテンシャル”を把握する

出店場所の立地条件や店舗前の人通りの多さを調査することは重要です。
“立地ポテンシャル”は、「店前通行量」の計測で判断することができます。

東京など都心に位置した人通りの多い通路であったり、大型商業施設の一角を借りることで、店前通行量の多さから潜在顧客の確保が見込めます。ブランドの認知度向上に加え、新規出店による売上増も期待できます。

また、店舗前の通行量を計測することで、次のPOP UP出店時や常設店舗を構えるための参考にできます。

【当社が採用するAIセンサーでの測定例】
「店舗前の通行量と入店率」:見込み客数や動向の把握、入店率の導出、来店促進施策の検証、販売機会の増減把握などに活用できるデータを提供します。

  1. ②スペース自体の視認数を計測し、POP UPストアの露出効果(宣伝効果)をKPIの一つとして活用する

1の店前通行量に加え、物販スペース自体にどれだけの人が流れ込み、立ち止まっているかを確認します。
店前通行量だけでなく、来店客数や各エリアの露出度を算出することは、オープン後のブランディングが実際に顧客にリーチできるかを期待する上で、重要な測定となります。

売り出したい期間限定商品や、先行販売の新商品を人目の付く注目度の高い場所に配置するのも効果的です。

【当社が採用するAIセンサーでの測定例】
「露出率」:各商品エリアにおける人の流入量を計測し、視認性の高い場所の把握が可能になります。
サイネージや看板の視認率、顧客の反応率の取得もできます。

  1. ③入店客数や購買率を把握し、人員配置や商品在庫などのコントロールに活用する

来店客の数や購買率を計測することで、店舗の運営状況が一目でわかります。
また、新規出店による販売見込み数や売り上げ貢献への期待度も判断しやすくなります。

客数が多いのになかなか購買につながっていない場合は、スタッフのパフォーマンスや人員配置に問題があり、それを見つけることで接客不足による機会損失を減らすことができます。

また、入店客数・購買率からおおよその仕入れ予測ができるようになり、事前の商品在庫管理がしやすくなります。
在庫の適正化ができれば、欠品による購買率の低下を防ぐことができ、売上アップにつながります。

【当社が採用するAIセンサーでの測定例】
「来店人数計測」:来店客数は1日当たり、1時間当たりなど、一定期間の総来店者数で求めることができます。
「見込み来店客数」:来店客数を事前に予想することで、どの曜日・時間帯に何人の人員を配置し、接客にあたるべきかなどが見えてきます。
「購買率」:入店客数を分母、購入客数を分子として導き出すことができます。
「平均客単価」:売上を来店客数で割ることで、来店客一人当たりの客単価を算出することができます。

  1. ④来店客の属性を取得し、マーケティングや新商品販売のヒントを得る

顧客属性を取得し、年齢層や男女比を分析することで、商品販売前にあらかじめターゲティングした顧客と実際の来店客にギャップがないかを確認することができます。

男性客が多いのか女性客が多いのか、若い客が多いのか年配客が多いのかなどを把握することで、テストマーケティング活動や新商品開発に役立てることができます。

【当社が採用するAIセンサーでの測定例】
「来店客と購買客の属性」:購買に至った客だけでなく、来店した客全体の年齢層や性別(男女比)を取得することで、テストマーケティングを目的とした測定ができます。

当社では、その他様々なデータを提供しています。

POSレジや自社アプリから取得したデータと連携することで取得できる指標もあります。
棚前分析・動線分析といわれる、各エリアにおける顧客の滞留率や商品への反応具合、店内全域での顧客の移動経路などを抽出することも可能です。

まとめ

AIセンサーを店舗計測ツールとして活用することで、様々な顧客の分析ができるようになります。

店舗計測と言えば大掛かりな工事がつきものでハードルが高いイメージでしたが、現在は簡易的に設置できる様々な計測ツールやシステムがあり、GROOOVEでも取り扱っています。

POP UPストアにおける店舗計測の効果を最大化するためには、分析の方向性を十分に検討した上で、取るべき指標を決定することが重要です。

出店に向けたプランニング、課題点の洗い出し、KPIの設定など、わたしたちが貴社の企画段階から、ご提案させていただきます。

こちらのブログも参考に:


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