ケーススタディ

店舗改善施策の効果を把握するための「プラットフォーム簡素化」

某国内大手メガネ小売チェーンのケーススタディです。

店舗運営パフォーマンスの向上を目的に、全店舗にてAIカメラを入口付近に設置し、来店者トラフィック × POSデータでの分析環境構築を行いました。

店舗改善施策の効果を把握するための「プラットフォーム簡素化」によって実現された、本部と店舗における「素早い判断」が、結果に結びついた成功事例をご紹介します。

 

業種

メガネ小売チェーン

 

課題点

本部のリーダーシップは、オフライン店舗におけるリアルタイムでのデータに基づいた戦略的な経営判断をより簡単・敏速に行うことの必要性を感じていました。
しかし、当時は意思決定の根拠となる包括的なデータを持っていませんでした。

 

取り組み

環境構築

  1. 各店舗の店舗入口に平均1~2台の「AIカメラ」の設置
  2. 全店舗を測定対象とし、約140店舗に同条件の分析システム環境を構築
  3. 来店人数をPOS売上データ/勤怠データなどと連携
  4. 購買率・2種類の平均客単価*・スタッフ1人あたりの来店客数などの指標を常時取得

オペレーション

  1. ピークタイムには、スタッフを増やす、またはフル稼働させることで「接客待ちによる購買率の低下」を防ぐ
  2. ピークタイム“以外”の時間帯には、スタッフを減らす、または棚卸しなどの日常業務を計画的に行う
  3. スタッフと来店客の接点におけるオペレーション改善策の立案・実施・検証を繰り返し行う
  4. 過去・リアルタイム・未来予測の3つの数字を本部と現場で共有
  5. * 購買に至った来店客のみを分母とした場合と、非購買客を含めた来店客数を分母とした場合

     

    結果

    3つの結果が得られた。

    1. ピークタイムには、スタッフを増やす、またはフル稼働させることで購買率の低下を防ぐ
      → 売上向上
    2. ピークタイム“以外”の時間帯には、スタッフを減らす、または棚卸しなどの日常業務を計画的に行う
      → 経費削減
    3. スタッフと来店客の接点におけるオペレーション改善策の立案・実施・検証を繰り返し行う、
      過去・リアルタイム・未来予測の3つの数字を本部と現場で共有
      → 店頭スタッフの改善意識の向上

    あわせて

    1. 店舗全体のDX化を進めたことで、全体を俯瞰することができ(「根拠と裏付けのある」鳥瞰データ)、スタッフ自身が一丸となって、店舗の掲げる目標に向かって自走できるようになった。
    2. 各店舗の店長が、前年度や同業他社のKPIと比較しながら、リアルタイムで自店のパフォーマンスを確認できる環境が整った。
    3. 結果を重視する風土が社内に浸透し、不採算店舗は改善の対象になった。

     

    メガネ小売り店舗_イメージ


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    小売店をはじめ800店舗以上の支援実績を持つGROOOVEは、国内外で店舗を持つブランドに対し、店舗がDXで達成したい目的に応じたソリューションを提供することでオペレーション改善を支援しています。

    オフライン店舗のパフォーマンス向上・利益アップにつながるお手伝いをいたします。
    是非、お気軽にお問い合わせください。

AIカメラ coumera
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